チョウザメ(キャビア)

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チョウザメ(キャビア)

私たちが飼育しているチョウザメは、二十数種類ある中のベステルという種類です。和歌山県の大自然に囲まれた山麓を流れる清らかな河川水で育んでいるチョウザメは、1995年(平成7年)5月に茨城県つくば市のフジキン研究工場で孵化し、同年6月に孵化後30日で和歌山県新宮市にやってきました。

体長約8cm・重さ約3gの手のひらにも満たない大きさで、当地の飼育条件に慣れるまで餌の種類や与え方を工夫しながら、縦横5m・深さ約1mの水槽で育てました。河川水を使い、自然に近い状態で飼育していますので、夏と冬の温度差が激しく、厳しい自然環境のもとで飼育環境や魚の体調に常に注意を払いながら育ててきたことによって、私たちのチョウザメは16年経過した今日まで一度も病気にもかかることなく健康に育ち、収容した時には手のひらにも満たなかった稚魚が現在では長さ約1.3m・重さ約15kgになり、13年目の2008年から卵を持つようになりました。

ゆっくりと長い期間をかけて自然の状態で成長していますので、抱卵するまで時間はかかりましたが、卵は大きく(直径約3mm)、品質も非常に良いものになっています。

キャビアに加工する際には、最適な熟度具合を確かめ、無添加・無着色・非加熱にこだわっています。熱処理をしていないフレッシュキャビアは、保存料無添加のため冷凍で、キャビア本来の味わいがあり、毎年数量限定で販売しております。

とかくチョウザメといえばキャビアが注目されがちですが、ベステル種はその身も珍重されています。白身でクセがなく、特にスープにすると美味しいです。

稚魚の入手先から最終の出荷に至るまで、すべての期間の飼育情報を記録・保管して、消費者の方々からのお問い合わせにもすぐに対応できるよう努めています。